精油とは(2)
植物はなんのために精油を作るの?
そんなふうに考えたことはありますか?
もし、人を癒やすため・・・と思うとしたらそれは人間中心的な考えかも。
たしかに植物から採れる精油は、わたしたちを癒やしてくれるものですが
なにもそのために作り出しているわけではありません。
精油は植物にとってただの老廃物だという人もいますが、植物が精油を作る理由でいくつかわかっているものは、
- 虫や鳥を近づかせて種を運ばせたり、受粉させたりするため(誘引効果)
- また逆に、虫などに食べられないように、また、菌がつかないようにするため(忌避効果)
- 生存競争を生き抜くために他の植物の成長を妨げるため(環境整備)
- 精油を蒸発させて冷却し、自らを暑さから守るため(冷却)
- ホルモンのようなはたらきをしている(生理活性物質)
などがあります。
また最近では、植物同士は匂いで会話(コミュニケーション)しているという話も出てきています! ←興味深い話ですが脱線するのでまた機会があれば
精油って油でしょう?
精油は、油という字を使いますが、オリーブオイルなどの植物油とは全く別の物質です。植物油脂のように基本ベタベタしません。いわゆる油ではありません。
植物が作り出す精油は、数十〜数百の化学物質が集まってできた混合物。有機化合物です。
・・・化学の話になっていってしまうので今回はざっくりとそのへんで。
精油の性質
揮発性 =蒸発します
芳香性 =香ります
脂溶性(親油性) =油に溶けます(水に溶けません)
可燃性(引火性) =燃えます
この特性を見ると、精油の扱いに注意が必要なことがわかってくると思います。
次回の”精油とは3”では、植物からどのようにして精油を採るのかを学びます。
精油とは、シリーズは3までとなります。その後は、精油の選び方や取り扱い方、注意点など実践的なことを学んでいきます。
<これを気にアロマテラピーを学ぼう>
過去の投稿は以下からチェックしてください!
2.精油とは(1)