アロマオイルと精油の違い
アロマオイルは合成香料
精油(エッセンシャルオイル)とは何かということを、前回3回に分けて学んでいきましたが、今、日本では似たような香り雑貨(実は全く違う)が沢山販売されています。精油の品質について学ぶ前に、まずは合成香料との違いについて説明していきます。
たとえば、同じような小瓶に入ったいい香りがするもので、
アロマオイルやポプリオイル、フレグランスオイルなどがあります。
それらは合成香料といって化学合成された香料で天然のものではありません。
アロマオイルとエッセンシャルオイル比較
合成香料は、安価で安定的に大量に作成でき、色々な香りを再現することが可能で劣化もしにくいです。
ですが、植物から採った成分のすべてを合成し、※植物そのままの香りを完全に再現することはほとんどできていません。(不可能と言ってもよいのかも?)
精油(エッセンシャルオイル)は価格も高価ですし、ワインのように、作られた環境や抽出方法によっても香りが変わります。劣化するので、品質管理も必要です。
なんだか、”精油と合成香料”を比べるとまるで”人間と、AI”を比べているようですね。
アロマテラピーでは天然の精油(エッセンシャルオイル)のみを使用します。
アロマオイルとエッセンシャルオイルの見分け方
Marina PershinaによるPixabayからの画像
瓶 で判断
まずは、パッと見でわかりやすいのは瓶です。
精油は、光の刺激から守るため必ず遮光瓶に入っています。(藍色や茶色の瓶です)アロマオイルなどは、一概に言えませんが透明の瓶のことが多いです。
価格 で判断
あまりに安いものは疑いましょう。
ただ、今は合成香料でも高価なものも溢れているのでお気をつけください。
(オシャレな店で売っているスティックタイプのフレグランスオイルとか)
ラベル で判断
精油のラベルには、精油名・学名・原産国などの記載があります。
“アロマオイル”ではなく”エッセンシャルオイル(ESSENTIAL OIL)”と書いてあること、が重要です。
また、100%ピュア(ピュアナチュラル)や、天然精油100%と記載してあるか、オーガニック認証マーク等があると思います。
製造年月日、使用部位、成分分析表などもあると更に安心です。
日本人は合成香料が嫌い?
香水や、柔軟剤、同じ香りで大量に作られているものは合成香料です。
日本人は嗅覚に敏感な方が多いので、それらの合成香料の香りを苦手に感じる方が多い傾向にあるようです。(スメハラとか、ありますよね)
また、合成香料が原因で、頭痛やアレルギーなどの症状が誘発されることもあります。
化学物質過敏症の方は合成香料を受け付けません。
合成香料の良いところ
もちろん合成香料でもいい香りはありますし、天然物のみでは再現できない香りもたくさんあります。
それに、合成香料ができる前までは、香水を作るために動物からも香料を採取していましたが、その方法はとてもとても残酷なものでした。
(この話もまた長くなり脱線するのでまた機会があれば)
植物だって限りあるものなので大量生産しすぎると植物がなくなってしまいます。
特に木は、木になるまで時間がかかりますよね。
そう考えると、合成香料の存在はデメリットばかりではないのかもしれません。
アロマテラピーでは必ず天然の精油を
Hans BraxmeierによるPixabayからの画像
アロマテラピーで合成香料を使わない理由は、
天然の物のみにある、癒やしの効果や複雑で絶妙なバランスが、
人の肌、心身のケアに役立ってくれるから。
天然の植物の香りの良さに出会ってしまうと、
合成香料との区別がすぐに分かるようになると思います。
(合成香料は受け付けなくなるかもしれません)
その瞬間こそが、アロマテラピーへの扉を開く瞬間なのかもしれませんね。
<これを気にアロマテラピーを学ぼう>
過去の投稿は以下からチェックしてください!
2.精油とは(1)
3.精油とは(2)
4.精油とは(3)