ハーブや野菜のタネについて知ろう!固定種とF1種とは?有機種子とは?
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ハーブを育てたり、お花を育てたり、野菜を育てたりして楽しんでいる皆さん
種にも種類があることをご存じでしょうか?
まず、有機種子と、有機でない種子
種にもオーガニックとそうじゃないのがあるの?と驚くかもしれません。
有機種子とは?
農薬を使わずにオーガニックで育てるぞ!と思っても
実は、販売されている種は、(苗も?)
農薬を使って育てている植物からできたものだったり
化学的に合成された肥料を使った土で育てられていたり
種を取る際に消毒されていたりするものが多いそうなんです。
遺伝子組み換えのものもあるかもしれません。
日本(農薬大国と呼ばれています)では、まだまだ
種にまで意識を向ける人は少ないですが、
ヨーロッパなど海外では、“有機栽培は種から”という考え方や
仕組みができているようです。
どっちを選ぶ?固定種とF1種
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F1て何?車の?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
F1種=(Filial 1 hybrid)雑種第一代
という意味で、つまり、
2種類の種を交配させた雑種の1代目という意味。
(といってもどういうこと?という感じですよね)
都合よく人間の手が加わっているというとわかりやすいでしょうか?
それに比べて、固定種というものがあるのですが、こちらは
植物の親から子へ代々受け継がれている昔ならではの種です。
今、スーパーで売っているほとんどの野菜がF1種らしいです。
同じ形の同じ大きさの、
同じような色のものが、同じ時期に・・・綺麗に揃って売っていますよね。
それってよく考えたら不自然なことなんですが
人の手が加わって、そういう粒ぞろいのものが作られていて
それがスーパーで並んでいるのが普通〜!という現代
実はそれってやっぱりよく考えたらスゴイことなんです!
F1種の特徴
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・生育が均一なので育てやすく大量に作って販売しやすい
・品種改良されているので味も均一(食べやすい味)
・品種改良されているので病気にかかりにくい
「なるほど、全体的に食べやすいものが大量に同じ時期に作れて、
病気にもなりにくくって・・・
つまり生産しやすい!育てやすい!ということか!」
(いきなり会話形式ですみません笑)
では、固定種の方の特徴はというと、
固定種の特徴
![](https://apr.yokohama/wp-content/uploads/2021/10/vegetables-gd6319a8f5_640.jpg)
・生育の時期がバラバラで、均一ではない
・味にそれぞれ特徴がある
・環境適応能力が高い
・種の自家採取が可能
「なるほど、同じ時期にたくさんおいしいものが採れないのか・・・
ん?・・・でも、ということは、ちょこちょこ長く楽しめるってこと?」
「味にそれぞれ特徴があるか~・・・美味しくないのもあるのか~・・・
ん?・・・でもそれって、スーパーで売ってるのと違う味のオリジナル感があるもの食べられるってこと?」
「環境に強いパワフルなのは、気候変動が激しい今、とてもありがたい!」
「あれ?種の自家採取ができるって、育てたら普通種が取れるんじゃないの?
F1種はできないってこと?!!」
種の自家採取について
![](https://apr.yokohama/wp-content/uploads/2021/10/sunflower-g4f597c795_640.jpg)
なんとなく、固定種とF1種を比べると、F1種はハイブリッドという感じ(また車の話しじゃありませんが)
F1種は、いい感じの野菜やハーブがいい感じに育てられるってことですよね?
でもどうでしょう?スーパーで売っているような
いい感じの野菜やハーブが、いい感じに各家庭で何度も何度も作れたら・・・?
野菜やハーブが売れなくなるし、そして、種も売れなくなります。
そして、最初に話した、F1種は、2種類の種を交配させた雑種の1代目
という話。
メンデルの遺伝の法則というのがありますよね。
その中で、優劣の法則というのがあります。
(気になる方は調べてください)
F1種からできた種は、結局同じような種が採れないのです。
なので、種の購入のコストと手間が毎年かかることに。
私は昔、鎌倉で “たねものや”という、固定種の種を交換する取り組み
にちらっと参加させてもらったときに、F1種について詳しく教えていただいたんですが、それまでは全く知らなかったです。
昔ながらの、在来種や固定種がどんどんなくなってしまっている、というお話でした。
なんだか、種も奥深い・・・
個人的には、種がとれた方がまた楽しめるし
今回種まきをしたいな〜!と思った時に、固定種の有機種子を探して購入しました。
考え方は人それぞれですが(色々知ると考えること増えますよね)、
持続的で楽しい方を選びたいこの頃・・・
まずは、種について知って、タネから育てる楽しさを、もっと感じていきたいです!
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2021年10月12日 1:50 PM カテゴリー: blog